moment website #28/music/「moment jam session #4/Control Arms」


先日、3月20日に開催いたしました、「moment jam session #4/Control Arms」、緊急特別レポートをお送りいたします!

(2004年3月20日/東京・初台ドアーズ/レポート:TERA@moment)

 <Musicians>

ブロック1:
Flight Of Idea/Howling Butterfly/ありましの/河野道生/
藤沼伸一/永野かおり/梶原徹也/石黒ケイ/寺屋ナオ/

ブロック2:
鈴木雄大/里村美和/村瀬由衣/浜田美樹/
西本 明/奥井亜紀/TORII (横内タケ、岡沢茂、矢壁アツノブ)/
水谷公生/藤岡正明/我那覇美奈/

ブロック3:
The Chokobabyz(安斎肇、佐川秀文、古田たかし)/
井上富雄/伊藤銀次/ブレッド&バター/

Encore Session:
伊藤銀次/横内タケ/小野田清文/西本明/里村美和/
ブレッド&バター/鈴木雄大/村瀬由衣/浜田美樹/東雄一朗/安斎肇/


 <mjs4-report/What's Going On !>


佐2005年3月20日、AM9:00。
少し曇り空の日。ちょうど9:00に初台に到着。休日の朝は人が少ない。
場所は初台ドアーズ。momentスタッフと舞台監督の田口氏との最終打合せ。
ジャムセッション通例の通り、カメラ&VJ機材、楽器の搬入が始まる。

搬入が終わると車は新宿へ。そこでライブペインティングの大道具とアーティストYorkeが待っている。
初台の2階ではVJブースのセッティングを開始。今回は曲目も多く、数多くの映像素材が用意された。
特にユニークな素材は「The Chokobabyz」の為の素材だった。
「道路マン」の為の素材収録で、事前に都内の道路マンを半日、追い続け撮影した。

AM10:00、スタッフが徐々に増えて、田口氏の仕切りで、舞台上が徐々に整理されていく。
ドアーズスタッフも、いつも通りに会場準備を丁寧に進めている。
オックスファムジャパンの担当の斉藤氏が到着。ブースの場所の確認、簡単な最終打合せを。

AM11:00、舞台上に最後のパーカッションがセッティングされて基本的な形が出来上がる。
ライティングの打合せ。セッティング開始。このイベントシリーズPAの宗氏との打合せ。
VJブース完成。プロジェクターのスイッチが入り、オープニング映像で投影しながらのリハ。

今回初となる映像でのMC進行。MCを努めてくれたのは、杉 真理。
ライブへの参加がスケジュール的に困難だったので、この企画が浮上。
事前に世田谷のmomentにて収録。流暢なトークで、ほぼ1テイクでOK!
テイクを繰り返したのは、ギャグというか駄洒落の部分。その場のスタッフを笑いで和ませてくれた。

正午。第一ブロックのアーティストが集まりはじめる。
「Flight Of Idea」による、サウンドチェック開始。彼らは#2にも参加してくれた。
続けて、「Howling Butterfly」のリハ。成長著しいバンドの音は若くともたくましい。
ありましのさんは通常のライブと同様にパーカッションの河野さんとの2人体制。
PAの宗氏はひとつひとつ、丁寧に音を整理してゆく。
舞台上の田口氏の仕切りが素晴らしい。ローディーとともにテキパキとリハを進行させてゆく。
そして、藤沼さん登場。ベースの永野さん、ドラムの梶原さんもステージへ。
藤沼さんと永野さんは、「かんかんのう」として最近お会いする機会が多い。
元ブルハの梶原さんはmomentとは、はじめてのコラボ。とても長身でかっこいい。
石黒さんが渋滞につかまり、先に第二ブロックのリハに続く。

PM1:00。第二ブロックのリハ。既に到着していた「TORII」のメンバーが、まず舞台上に。
ドラムの矢壁さんは左ききの為、ドラムのセッティングを反対に変えリハを開始。
岡沢さんのベース、タケさんのギター、そして西本さんのキーボードの音が重なってゆく。
まず、奥井さんが歌い始める。本番さながらの熱のこもったパフォーマンス。
パーカッションの里村さんもここからリハに合流。
その頃、会場上手では、ライブペインティングの準備が始まる。
ペインティングスタッフにより、壁に3帖もの大きさの紙や段ボールが張られてゆく。
yorkeの要望により、キャンバスの一部にmomentのキッチンテーブルも運びこまれた。
真っ白のテーブルがどのようにペインティングされるのか、とても楽しみ。

PM2:00。雄大さんは、今回のテーマソングともいえる「SafeHaven」を歌う。
バックには、ベース岡沢さん、西本さん、里村さん、コーラスは村瀬さん&浜田さん。
次に水谷さん率いる「Fairlife」チームのリハがはじまる。
バックはTORIIと里村さん。我那覇さんは、「砂の祈り」と「青空」をじっくりと仕上げてゆく。
藤岡さんも、2曲じっくりと歌い上げる。水谷さんはステージ前で、適切なアドバイスを続ける。
VJのリハーサルも同時に続く、各アーティストの背景にテスト映像が流れてゆく。

PM3:00。石黒さんの到着と共に、リハーサル開始。独特の世界観が会場を包む。
会場内では、オックスファムジャパンのボランティアが十数名、ブースを中心に動いている。
momentの撮影スタッフもカメラのセッティングを始める。5、6台のカメラがステージを囲む。
第三ブロックのトップバッター、「The Chokobabyz」のリハが始まる。
とてもユニークでパワーのある音が爆裂。続いて、富雄さんのリハ。さわやかな歌声だ。
そして、銀次さんの登場。今回はギタ−1本で、3曲を歌う。貴重なテイクになる予感。

PM4:00。多少、押してきたリハ。じっくりと皆、丁寧に音を仕上げてゆく為ならば、当然だ。
会場では、準備がほぼ終了している。スタッフの顔も多少、緊張の面持ちに。
ステージには、ブレッド&バター。岩沢兄弟のハーモニーは会場中をうっとりとさせる。
2,3曲目は、バンドを率いて当日のみのリハーサルだったが、
バックのメンバーはさすがにプロフェッショナルな演奏で、何の問題もなく終了。
アンコールのリハーサルを開始した頃は、AM5:00に。会場外には多くのファンが並んでいる。
会場を待つオーディエンスの皆様をお待たせする事になってしまい申し訳ありませんでした。

PM5:15。開場。
会場入り口では、オックスファムジャパンのボランティアの皆さんが並び、お客さんを迎えている。
そのメッセージが書かれたフライヤーを手にしたオーディエンスが徐々に増えてゆく。
ドアーズに集まった人々は、これから始まる約5時間半の長丁場のライブを共に共有する事となる。
アーティストの数、キャパとのバランス、等々、とてもありえない状況でのライブイベント。
1つの小さな映像団体が、その時間を共有する音楽家達と純粋に音楽を楽しむ主旨の元でのイベントとして、
続けて来た特殊なプライベートイベントである為に、ある部分でバランスを崩した事柄も介在する。
ある意味今回、かなり限界まで来てしまったんだなと考えさせる日になった。
ただ同時に、このイベントシリーズ史上、最高の夜を過ごした事は確かな事実である。

<第一ブロック/VJ杉真理>

PM5:40。開演。
ステージに映し出される「VJ杉真理」。このイベントの説明と第一ブロックの紹介がユーモアまじりで語られる。

 


『Flight Of Idea』
「moment jam session #4にようこそ!3月20日のニュース!」と東雄一朗率いる「Flight Of Idea」登場。
新聞を広げ、イラク戦争の記事を読み始める。1曲目「今日のニュース」。
2曲目「アフリカ恋」でシャウト!独特なパフォーマンスがオーディエンスに衝撃を与える。
3曲目は新譜の中から代表曲の「ネコネコタイム」。背景にはmomentで仕上げたPVが流れている。
「僕は次にネコになるんで、皆さんも「ニャー」とかいってください!」と東。

『ありましの』
1曲目の「花の種」。shortfilmでのコラボで作った映像を背景に流す。美しいギターサウンドも魅力。
2曲目の「四条通り」は、ありましのが音楽活動をはじめた京都舞台の楽曲である。
この辺から、ありましののウタの魅力が会場に伝わりはじめる。
リズムを支える河野道生もコーラスの域を越えハーモニーに。
3曲目「アイノウタ」も「花の種」同様、shortfilmの映像が背景に。
全編、ライブと映像が終始リップシンクロしたのに驚いた。テンポがCD音源とぴったりあっているのだ。
この「アイノウタ」は、最近リリースされたありましののミニアルバムのタイトル曲でもある。


『Howling Butterfly』
ありましのから呼び込まれた吉沢梅乃。HowlingButterfly(HB)のボーカルである。
ソロライブで共演した何度か共演した事のある2人の息のあったトーク?があり、HBのスタート。
まず1曲目は「さて☆すふぁくしょん」。メッセージ性のある楽曲は吉沢による詩である。
「あたしたちの明日の為には戦争はいらない!」と歌いはじめる。一変して会場は、ロック乗りに。
ギターのSHIGE、ベースのTAKA-KI、ドラムのNAOの存在もバランスがとれていていい。
2曲目は、ジャニスジョプリンのカバー、中川五郎の日本詩バージョンで「ME & BOBBY McGEE」。
3曲目の「雨と賛美歌」は、元々吉沢がソロでリリースした楽曲で今はHBの代表曲ともなっている。


『藤沼伸一』
今回、参加のきっかけになったのは、ある日2人で「仮面ライダー剣ブレイド」の話で盛り上がっていた時の事、
彼が好きな「カリス」のテーマを、彼のギターで聴きたいと思った。
僕らの石ノ森章太郎に対するリスペクトの想いも込められている。それが1曲目の「カリスのテーマ/激情」。
個人的に元気を与えてもらった楽曲に続いて、2曲目は「ひとり」。「武士」という藤沼の在籍したバンドの楽曲。
ベースの永野かおりと、ドラムは梶原徹也もパワフルで凄い!ライブパフォーマンスも素晴らしい。
3曲目の「風景」。「浮き世を彩る、コレはただの風景〜」と詠う、藤沼伸一のギターにオーディエンスが酔いしれた。


『石黒ケイ』
ふっとステージの影から現れる石黒ケイ。1曲目の「パンドラの箱」は、9.11事件とイラク戦争を元に書かれた楽曲。
「「文明」とあきらめるには、悲しすぎます」と歌う。戦争に巻き込まれた人々の事を想い、石黒ケイは復帰した。
ここでギターの寺屋ナオが参加して2曲。まず「ひとり暮らしのワルツ」は、彼女の代表曲のひとつ。
3曲目は、横浜をベースに活動してきた彼女の魅力を全てを魅せる事が出来る「横浜ホンキートンクブルース」。
第一ブロックのトリを見事に務め上げた。ここでしばし休憩になる。

 

<第二ブロック/VJ杉真理>

またまたステージの背景に、杉真理登場!ユーモアあふれたMCに続いて、
オックスファムジャパンの槌屋氏、山田氏がステージに。今回の主旨を伝え、「Control Arms」キャンペーンの説明を。
彼らから、鈴木雄大が呼び込まれ、「SONG LINE」というmomentと共同で進めている音楽的キャンペーンの第一弾、
「Safe Haven」が生み出された経緯などを語った。


『鈴木雄大』
1曲目は、その「Safe Haven」。英語詩だが、その意思は十分に伝わっていたと思う。
バックは、岡沢茂、西本明、里村美和、そして、素敵なコーラスを奏でてくれた村瀬由衣と浜田美樹。
背景にはオックスファムジャパンからの現地報告写真が、綴られて投影されてゆく。
2曲目は「愛の唄」。「ニューシネマパラダイス」のラストシーンにインスパイアされて出来た曲。静かに愛を歌う。
MCで繰り返し、Control Armsのメッセージを伝えて、「キャンペーンの顔署名に参加して下さい」と雄大。
3曲目の「Something never change」では、「むなしいこの迷路を繰り返すしかないのか?」と歌う。


『西本明』
ここで、西本1人が残り、アルバム『Wish』の中から「茜」を披露。静かにしみじみとキーボードを叩く。
背景には、茜色の空がゆっくりと現れては消えてゆく。会場がその西本ワールドに惹き込まれた行く。

 


『奥井亜紀』
西本による1曲の後、奥井亜紀の登場。元気に現れた奥井は、早く歌いたくてしようがないといった感じ。
1曲目は2人で「ピアニシモ」。彼女のライブを聴いて、はじめに演奏してもらうならコレだ!と感じた曲でもある。
「愛しい人よ、あなたの為に」と感動的に歌い上げる。一瞬さらっと聴こえる楽曲だが、じわっと感動へ繋がる。
MCで「昨日は緊張して眠れなかった!このイベントに参加出来て、このバンドで歌えて、とても嬉しい!」と。
2曲目は、TORIIと里村美和の登場で「レスキュー」。跳ねて飛んで軽やかに歌う奥井。その乗りをバンドが更に盛り上げる。
3曲目に、「Cyclong」。最新アルバムのタイトルにもなっている楽曲で、「きっと笑える日が来る」と元気に歌う。


『TORII』
このブロックの演奏の中核となるバンド「TORII」。かなり凄腕の面子が揃ったスペシャルバンド。
1曲目は西本明の楽曲であるインストの「night」。この「night」も西本明のソロアルバム「Wish」に収録されている。
2曲目は横内タケの詩曲で「やぶからぼう」。タイトルがかなり70年代入っているが、今とても新しい音に聞こえる。
TORIIの音楽の魅力がつまった3曲目がの「Wave Impact」。4人の奏でる楽器から、各々の熟されたオトが溢れ出す。
途中でメンバー紹介が入る。「キーボード西本明!ベース岡沢茂!ドラム矢壁アツノブ!そして横内タケ!」。


『水谷公生』
ここで、水谷公生が登場!このイベントとほぼ同様の主旨で去年暮れにアルバムをリリースした「FairLife」。
今回のイベントにどうしても必要だった人。インタビューと合わせてお願いをしたところ即、OKをいただけた。
その水谷公生が、浜田省吾、春嵐と3人で精魂込めて仕上げた「FairLife」のアルバムをこの場で紹介。
そして、「戦争の事、武器の事はあえて直接的には言わない」が、大人の芸術家達の活動意義を伝える。
次にステージを飾る2組の紹介は、「FairLife」にも参加した藤岡正明と握手をかわしステージを後にした。



『藤岡正明』
現在、「レミゼラブル」の舞台が続いているが、そんな疲れも見せずに熱のこもったバラッドを聴かせた藤岡正明。
1曲目は、そのアルバムに収録された楽曲の「Virgin」。
「本当は、こんな事を言わなくても皆わかっているとは思う。でもこういう時代だから言わなきゃいけない」とMCで。
「月の光」は、最近生まれた楽曲であり、彼の真直ぐな性格がとても良く表れている素晴らしいバラッドである。
「僕たちはどれくらい願えばいいの? 月の光はかわらないのに僕らの星に見えるものはなに?」と熱唱する。
オーディエンスは、そのメッセージを、藤岡の真直ぐな姿勢とともに、真に受け取ったに違いない。


『我那覇美奈』
第三ブロックのトリを飾るのは、我那覇美奈。1曲目は「砂の祈り」。後に受け継がれる名曲になるであろう。
この楽曲が必要になる状況に、確実に着実に日本は向かっている。
破壊と開拓を繰り返す国のリーダーと、唯一その開拓に成功してしまった国の従順なリーダーによって。
「Fairlife」では浜田省吾が歌った曲を、カバーリリースしたこの楽曲は、メッセージ、内容的には、
砂漠に向かった者の家族の想いを綴った楽曲。実は今回のイベントを考えた時に最初に浮かんだ曲だった。
去年の秋に初めて聴いたこの楽曲に涙したのは浜田省吾バ−ジョンだったが、この我那覇バージョンも凄い。
2曲目の「青空」。「人は人を傷つけ、人は人を愛し続けるだろう」と。張り裂けそうな胸の痛みを歌う。
連日のライブにも関わらず熱唱した我那覇美奈。それを支えたTORIIと里村美和と共に見事にトリを努めた。

 

<第三ブロック/VJ杉真理>

杉真理による第三ブロック開始のMCが。MCの途中、伊藤銀次も姿を現す。


『The Chokobabyz』
のっけから安斎によるユーモア溢れるMC。「ここから15分間、休憩だと思って下さい!」と。(会場大爆笑)
1曲目は「道路マン」。安斎のボーカルが会場を拉致。皆、惹き込まれてゆく。
2曲目は「アカ」。佐川のギターが爆裂!「戦争反対!」をシャウト!古田のドラムが2人を支えている。
回転しながら乗りまくる安斎の横で、ステージの各マイクに移動しながら「反対!」を連呼する佐川。
「武器が悪いんじゃないんです!ナイフや手鏡が悪いんじゃない!それを使う人の使い方が悪いんです!」
オーディエンスが爆笑の渦に。そのまま3曲目の「アニマンマン」。レポ難しいですが。「パパンパン!」と3人。
古田のMCで「最後の曲です。武器は反対という事を心に留めて行って下さい。最後は「ジャンプ」!」と。
ボーカルも古田がメインをリードして、チョコベビーズワールドをあますとこなく展開した。何だか凄いぞ!


『井上富雄』
時間の都合により、サックスの森が不在になり、里村美和が応援に。2人で1曲目の「鼓動」。
「あきらめずの吐息消して、まだ見ぬパラダイスへ」とギターをかき鳴らしながらクールに歌い上げる。
2曲目はひとりで「上昇気流」。この楽曲は、ソロでもバンド「CajunMoonBand」でも披露されている楽曲。
「雲の上はいつも晴れている、悲しい事はずっと続くわけじゃない」と井上。直接的なメッセージじゃなく、
井上富雄の曲には、いつも沢山のやさしさや愛が詰まっている。もちろん井上富雄本人にも。
ここで、「「ココナツバンク」のボスを紹介します」と伊藤銀次を呼び込む。


『伊藤銀次』
今回、最初にオファーしたのが伊藤銀次だった。ソロでギター1本で3曲を披露。
1曲目は「Heart Of Garden」。まずは、「風を感じて〜」と会場にさわやかな風を流し込んでゆく。
時間が押しているにも関わらず、このライブイベントの続きを急がさず、バランスを保つように時間を費やしてゆく。
「純粋に音楽を愛している人が本当に心から音楽を楽しめるイベントだと思っています」とMCで。
2曲目は「1984年のオリンピック」。ゆったりとギターをくゆらせながら、詩をじっくりと語るように綴る。
「Don't Worry!I Love you! I Need you!」と。僕ら男の子の味方になってくれた銀次の歌が心に染渡る。
こんな伊藤銀次のライブを見るのは初めてだった。若くクールにそして力強く会場を大きく包み込む。
3曲目の「Flowers In The Rain」。愛のウタである。「シャララ、シャララ」と会場からもコーラスが。
会場を一気に一つにまとめてしまうそのパワーは、伊藤銀次なる力によるもので、これが音楽の力。


『ブレッド&バター』
いきなり凄いハーモニーで会場を圧倒する。もう皆、誰も何もしゃべらないし、音も立てません。
2人の声で奏でるラブソングに気持ちよく、全身を浸しています。そんな1曲目の「Happier Than The Morning Sun」。
「凄いですね皆さん、5時間半も。僕が客だったら、絶対にもちませんよ。途中でお酒を飲んだりしてました」と幸矢。
「環境破壊の第一の原因は、戦争だと思います」「まだまだ21世紀、100年後どうなっているのでしょうか?」とも。
2曲目の「湘南ガール」は、横内タケ、小野田清文、古田たかし、西本明、里村美和のバックで豪華に。
タケのクールなソロ、西本明のいかしたソロプレイが挿まれる。息のあった演奏は幸矢のハーモニカで閉まる。
最後が名曲「ピンクシャドウ」。これまた、凄いハーモニーとバックのいきのあった演奏にセッションの醍醐味が溢れる。
ここで、すぐにアンコールの伊藤銀次が登場!


『アンコールセッション』
メンバーがそのまま残り、銀次が加わる。「もう遅いし1曲だけにしようか?」と銀次。
「なんだよ!やろうぜ!」と立ち上がる古田。
「冗談でしょ?!」「やろうぜ!」と他のメンバーも続く。銀次は「じゃあ朝までやろう!」と。会場は、そのやり取りに湧く。
「じゃあまずは、ナイアガラトライアングルVol.1」から「幸せにさよなら」を!」という銀次に、会場は更に湧く!
ほとんどリハなしとは思えないほど、バンドが一体になり、もの凄いジャムセッションで名曲が奏でられる。
銀次が、「アキラ!」と、ソロピアノが。続いて「タケ!」とギターソロが間奏を埋めてゆく。銀次のたくましい歌声。
古田のドラムと小野田のベース、里村のパーカスが、いい感じでバランスの取れたサウンドを表現している。
そして引き続いて、最後のセッションに。鈴木雄大、東雄一朗、村瀬由衣、浜田美樹、安斎肇が加わる。
「このような運動が地道でも、ずっと長く続くように僕らも頑張ってゆきたいと思っています!」と銀次。
「一体、どうしたんだよ!何があったんだよ。というこのテーマ、マービンゲイが歌ったこの曲「What’s Going On!」
そして、銀次と雄大をメインボーカルに、今夜最後のジャムセッションがはじまった。そして。(夏のmjs5に続く)

 

-end-