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momentが注目したカルチャーやイベント情報、コラム等掲載のNEWS MAGAZINEです。

#2 contents
Stage

オフィスエイツー/「うた会」(博品館劇場)
Theatre
「自由に飛ぶために〜新・小次郎外伝〜」(北沢タウンホール)
Live
ザ・ピンクテイル・カラシンズ
新曲ライブクリップ「子鹿のバンビ」
Web
「radiofish:DJ佐野元春」http://www.tfm.co.jp/radiofish/
連載:
KEN'S BOOK REVIEW
TERA'S SOUNDTRACK REVIEW

KEN's Books Review
漫画、小説、雑誌など「誰かに教えたい!」と思う、"本"を毎号、紹介していきます。
至福の街

著者:いしかわじゅん
版元:奇想天外社
発行:1981年11月
価格:550円(絶版)
売れっ子漫画家の菱川は、ある日を境にまわりの人々の"眼"が変わっていくことに気が付いた。世間ではUFO、オカルトブーム。恋人は去り、連載は「面白い新人がいるから」と打ち切られ、アシスタントは「よその方が給料がいいから」といって辞めていってしまう。それもあっさりと、悪びれる事も無く。街を行き交う人々も、『我利と秩序とが奇妙な秩序を成して居るような』"至福"とでもいうような遠い眼をするようになってしまう。次第に"不幸"な眼をしている人間は自分以外いなくなってしまう...。その動きになんとか抗おうと自宅に立てこもるが、そこに現れたのは....。

いしかわじゅんの描くイラストは誰もがどこかで目にした事はあるんじゃないだろうか。しかし、どんな漫画を描いているか知っている人はどのくらいいるんだろう。そういう自分自身あまりイメージが無かったので、本作を読んで「こんなに面白い漫画を描くのか」とびっくりした。

85年に新潮社版も出たが、それも絶版になってしまっているので、興味がある方は古本屋で探してみて下さい。

いしかわじゅんには、同じくユートピア運動を扱ったギャグストーリーもので、『約束の地』がある。こちらもぜひ一読を薦めたい。が、それも絶版...。そのうちまとめて、ちくま文庫あたりに入るかも。
 オフィスエイツー「うた会」

「うた会」とは?
「うた会」は “アクト(パフォーマンス)”“歌”“朗読”を3つの柱として構成し、「人のやさしさとは何か」をコンセプトとする「言葉の輝き」をテーマに、公演のシリーズ化を目指した企画です。
ライブステージとして、より身近な舞台の空気を感じていただくため、『堅苦しくなく、気楽な気持ちで楽しんでいただきたい』
演じる俳優の世界を、お客様と制作スタッフとが一体となって時間と場所を共有しつつ、『感動の心を満喫していただきたい』との思いから、家族的な空間ドラマを主眼としています。(オフィスエイツーHPより抜粋)

詳しい情報:オフィスエイツーHP

 
1 2003年1月28,29日、銀座・博品館劇場にて、オフィスエイツー主催、第5回「うた会〜あなたと夜と音楽と,,,?」が開催されました。
剣幸、伊東恵里、平澤由美による歌あり朗読ありパフォーマンスありの盛り沢山の、内容で、約2時間のステージはキャストと客席とが一体となって、暖かい感動に包まれ、大盛況の内に幕を降ろしました。
そのステージから、ほんの一部ではありますが、特別映像をお届け致します。

「うた会」映像を見る | 公開終了 |

 ザ・ピンクテイル・カラシンズ / the pinktale characins

「ザ・ピンクテイル・カラシンズ」のライブが、2003年1月27日「下北沢CLUB251」にて行われました!
ボーカルritsuによる一語一語のメッセージが込められた楽曲達。
メンバーによる熱の入った演奏に、皆とても感動を覚えました。

 

 

 

詳しい情報:「ザ・ピンクテイル・カラシンズ」HP

 
1 その中から、待望の新曲「子鹿のバンビ」をライブ映像でお楽しみください。

新曲「子鹿のバンビ」クリップを見る | 公開終了 |

連載
 from TERA & KEN
TERA's Soundtrack Review
このコーナーでは毎月1枚、映画のサントラを作品と共に紹介します。
THE CASSANDRA CROSSING
邦題:カサンドラ・クロス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス(JERRY GOLDSMITH)
1976年・伊+英・ジョルジョ・P・コストマス監督作品。カルロ・ポンティ製作。
リチャード・ハリス、ソフィア・ローレン、バート・ランカスター、リー・ストラスバーグ、エバ・ガードナー、マーチン・シーン、アン・ターケル、イングリット・チューリン、ジョン・フィリップ・ロー他、豪華共演。
映画は、WHO(国際保険機構)に3人のテロリストが侵入し爆破に失敗して、アメリカ軍部が秘密裏に開発していた細菌を浴びた1人が逃げ出し、ジュネーブ発の大陸横断列車内に紛れ込むところから始まる。その後、バート・ランカスター扮する米軍のマッケンジー大佐の指揮で伝染病が広がって行く列車を、途中のニュールンベルグで乗客共々、完全封鎖し、かつてナチが使用し現在廃虚と化している「カサンドラ鉄橋」に向けて、再び発車させる。そこに乗り合わせたリチャード・ハリス扮する、チェンバレン医師が、封印された車内に送り込まれた高度の酸素で、病気が回復する事を解明するが、乗り込んだ兵士は断固命令を遂行。危険な「カサンドラ鉄橋」に通過する前に停車させようと、仲間の乗客たちと共に、軍との攻防戦を展開する。そして、、。

オープニング、雲の上から海を超えてWHOに続くタイトルショットから、映画の「メインタイトル」が流れる。このメロディが幾重にもアレンジされ、不安な場面では緊張感を出し、またラブシーンではメロウな感じへと、実にサントラとしては理想的な?変化をして流されてゆく。ゴールドスミスに特徴的なブラスとドラムスのドコドコ感が映像を緊張させる。列車の出発シーン、乗客のグループによる車内での演奏シチュエーションがあって、アン・ターケルによる「I'M STILL ON MY WAY」が、列車映画のひとときの楽しい雰囲気を引き立てる。本作中、白い防護服を着た兵士達が登場した時は、当時まだ皆、細菌テロ等に関する知識がなかったので、そのビジュアルショックはとても強かった。このサントラ、LPでは公開年に日本でもリリースされてるが、CDは輸入版のみである。音楽のジェリー・ゴールドスミスは、本作以外でも『スター・トレック』『パピヨン』『オーメン』『猿の惑星』『チャイナタウン』『パットン大戦車軍団』などで有名である。2003年3月に来日公演を行う予定もある。

本作で注目したい点は、あの数々の有名な俳優を輩出した、
米アクターズスタジオの主宰者である「リー・ストラスバーグ」の好演である。前年『ゴッドファーザーPART2』にて「アルパチーノ」との共演も話題になったが、ここでの英国俳優「サー・リチャード・ハリス」との共演の方が、個人的には公開当時、印象深いものだった。もし初めて知った方は一度「リチャード・ハリス」出演映画をチェックしていただきたいと思う。

また、当時、正月映画で「日比谷映画劇場」に、友人と観に行ったのであるが、その日の帰り道のラジオで「青酸カリ入りコーラ事件」が起きた事を聴き、映画の衝撃と合わせてゾッとした記憶が残っている。

 

 自由に飛ぶために〜新・小次郎外伝〜 (北沢タウンホール)

moment short film #1『或る男/THE MAN WHO』で、助監督をつとめた鴨川哲郎氏が、作・演出する舞台、「自由に飛ぶために〜新・小次郎外伝〜」が北沢タウンホールにて上演されます。

上演期間:2003年2月11日(火・祝)〜13日(木)

詳しい情報:劇団星座HP

 radiofish:DJ佐野元春

TOKYO-FM(80.0MH)で土曜20:00からON AIR中のラジオ番組「radiofish」のHP。
佐野元春が、DJ、選曲、構成を担当する音楽プログラム「radiofish」。
土曜の夜のひととき、素敵な音楽とDJ佐野元春に耳を傾けてリラックスしていただきたい。
このHPでは、毎週ON AIR後、DJ佐野元春による「放送後記」が聴ける。
また、エコロジー・オンラインによる「エコロジー・レポート」も注目。radiofish