種ともこ(2009年初春)

昨年から続く季節を感じる音楽イヴェント「雪月花」。
その「雪月花」のCDリリースを間近に控え、3月に「雪月花」春のツアーを展開する、種ともこさんの最新インタビューです。



(2009年2月/momentにて/インタビュアー:TERA@moment)





 種ともこ(Tomoko Tane) 最新インタビュー
  (2009年初春)

  Talk&Interview #74
 
  


    
 種ともこ 最新インタビュー (2009年初春)
種ともこ/TOMOKO TANE

京都府出身。同居していた叔父さんの影響で、洋楽ポップスを聴くよう な少しませた小学生活を過ごし、
中学時代は声楽の勉強、またビートルズに影響を受ける。

大学時代に自作の「うそつき少年」で 「CBS・ソニーオーディション '84」の優秀賞を受賞。
1985年にANAスキーツアーキャンペーンソング「You're The One」でデビュー。
デビュー当初から作詞、作曲、アレンジと、自分の歌も含めた音楽すべてを自らコーディネイト・プロデュースするという先駆者のひとりとして、「ないしょLOVE CALL」('87 コーセー化粧品春のキャンペーンソング)、「笑顔で愛して る」('89 TX系「C.W.ニコルのおいしい博物誌」)、「ダイエット・ゴーゴー」('90 テレビ朝日系「どーする!?TVタックル」)、「MESSAGE #9」('98 TX系アニメ「ガサラキ」 オープニングテーマ)などシングル19枚、アルバム16枚を コンスタンスに発表、個性豊かな詞とエキセントリックな音作りは、数多くの女性シンガーソングライターの中でも、革新的な存在として異彩を放ってきた。

アルバム「Mighty Love」('93)以降は自宅での「ホームレコーディング」も開始、日常の中にあるラブ・ソングを悲哀も含めて誠実に歌うことで、それまでの歌に新しいパワーを吹き込み、「シンガー・種ともこ」として新たな一歩を踏み出す。"hetero"(99)では、楽曲制作をすべて他に委ねる(直枝政広、阿部義晴、上田現 他)ことで、切なくも力強い、圧倒的歌唱力を印象づけることになった。女性としての奥行きを増しながら「力強さ」と「透明感」という、相反する魅力を合わせ持つその姿には、溢れるような生命力が感じられる。 種ともこは、普遍的な魅力を持った数少ないアーティストである。

2001年からは「VISION&PIANO」と題した、ピアノと映像のコラボレイトライブをシリーズ化し、四季折々に展開中。NHKの子供番組 「天才てれびくん」ではレギュラーとして子供たちにバンド演奏を教えるプロデューサーを担当した。デビュー20周年をむかえた2006年は、6ヶ月間のマ ンスリーライブ「ウタイツガレルウタ」を開催、秋にはセルフカヴァー アルバム「ウタイツガレルウタ」を発売し、マンスリーライブを集大成 したDVDもリリース。また、映画「虹の女神 Rainbow Song」の主題歌を担当するなど、精力的に活動を行う。2007年5月にニューアルバム「おひさま」を発売。タイトル曲がハウス食品「ジャワカレー」のCMタイアップ曲になる。

2008年春から2009年春にかけては、童謡、カバー曲などを歌う、季節を感じるピアノ弾き語りイベント「雪月花」を隔月にて開催。久々の関西ツアーも行なう。2009年5月29日に、待望の最新アルバムリリース。


TERA(以下:T):よろしくお願いします。

種ともこ(以下:TA):よろしくお願いします。

T:まずは3月のツアーについて教えてください。

TA:3月は今まで行ったことのなかった土地を含め、西の方へ行くという感じなんですけれども。ちょうど1年前から始めた「雪月花」の早春編っていうか。基本的には季節をお届けしたいので春の曲をたくさん集めてやりたいという風に思っています。でも地方で初めて聴く方もいらっしゃるかなと思うので季節に関係のない曲もいくつかは入れようと思ってはいるのですけども。でも基本的には“季節を感じる会”が雪月花のキーワードなので、春が来て音楽聴いて楽しいな♪みたいな、そんな時間を作り出していければいいなと思ってます。

T:3月以降の活動を教えてください。

TA:いよいよ童謡リメイクアルバム雪月花が発売に向けていろいろ動き出す時なので、まずはそれに向けて色々な人に雪月花の存在を知って頂くっていうことが大事かな。今回名実共に自分のレーベルから発売ということなのでレーベルの社長としても、社長兼商品として頑張らねばという感じなんですけども。ま、でもそんな堅苦しい事言うのも。とにかくキーワードは“童謡は永遠のポップスです”ということでですね。昔の曲をホコリを払って現代に合うようにやってますじゃなくて、脈々と元の童謡の中にある“POP”な部分を今お聞かせしたいっていう感じなんですよね。だから、あの曲をこう弄ってこんな風にしてみましたっていうよりも、童謡ってポップだよねー!っていう感じに思って頂ければ、作ってる方としてはすごく嬉しいなって思うんですけども。そんな感じですね。童謡の持っているポップな部分とそれから“ハイパーな和み”っていうのがもうひとつのキーワードなので。ただ和んでるだけじゃねぇぜ!っていうハイパーな和みをお届け出来ると思います。

T:ライブイベントではピアノの弾き語りだったんですけども、音源的にはどのように収録されるんですか?

TA:イケイケですね!一言で言うと。今回、映画とかで音楽を作ってらっしゃる方で『Shall we ダンス?』とか『シコふんじゃった。』とか『それでもボクはやってない』とか一連の周防正行監督シリーズの音楽を担当している周防義和さんにお願いして。周防監督と周防義和さんはいとこなんですけどね、実は。で、周防義和さんにアレンジをお願いしたのが3分の1。あとは、TOMZUIN Hっていうどちらかと言えばエレクトロ関係の方でやってらっしゃる人で海外でも非常に高い評価を受けている方なんですけども、そのエレクトロニックな感じのものが3分の1。それから残りの3分の1は私が仕切ってバンドでせーの!でやった感じ。三者三様なんですけども全部最終的には自分がピアノを弾いて歌っているっていうのが基本になっているので、ライブの弾き語りの追求っていうことには変わりはないんですけども。この1年間でライブを通してもそうだしレコーディングを通してもそうなんですが、自分がピアノを弾いて歌うってのはどういうことなのかすごく考えた1年でもあったし、ピアノにものすごく近づけた1年でもあったし。ピアノを弾いて歌うってことの中にどうやって自分の中の音楽性を出していくかっていうこととか、あるいは女の子がピアノを弾いて歌うっていうのは、予定調和なんですよねー。この予定調和をいかにぶっ潰すか、みたいな事を追求した1年だったのでそういうことの集大成としてイケイケだったりとかハイパーな和みとかいう風なものがビルドアップ出来た感じはしてるんですけどねー。

T:そのアルバムの発売日は?

TA:2009年5月27日です。季節としては春からちょい夏へ、これからって時なんですけども。いろんな季節の曲が入ってて、多分ね、どの曲も皆知って…ますよね?知らない曲ってあんまりないんじゃないかな〜って思うくらい知ってる曲ばっかりなので、別に種ともこっていうアーティストがどうこうは関係なく聴いて頂けるナンバーが揃ってます。いろんな季節の曲が混じってて春夏秋冬全部取り揃えているので、四季折々で聴いてもらってもいいし。とにかくあんまり難しいこと考えないで「大人が喜ぶ、そして思わず子供に聴かせてしまうアルバム」っていう感じになってます(笑)

T:レコ発ライブは?

TA:やろうと思って準備しています。そうですね、季節折々の格好で…どんな格好やねん!って感じですけど、やってみようかなと。あなたは春!君は夏係!みたいな感じで、短パンから毛糸帽まで(笑)そんなとこ誰も楽しみにしてないと思うんですけど、そんなライブになればいいかなと思っております。

T:夏以降の計画は何かありますか?

TA:そうですねー。レーベルの社長としては、引き続き、どんどんどんどん売っていきたいところなんですけども………遊びたい!(笑)遊びたいなと思ってます。だからまだ全然先のこと考えてないんですけども。遊びたいよねー?!今本当に頑張って一生懸命やるので、夏は遊ぼうかなと思ってます(笑)

T:なるほど(笑) 今年のテーマは?

TA:今年はとにかく動いていようと思っています。何でもそうなんだけど、音楽って心が動くから聴いててすごく入ってくるわけじゃないですか。自分の心が動いてないといい音楽聴いてもいい映画見てもなんかやっぱり一緒に共鳴しないっていうことがあるので、今年は心を動かしたいと思うっていうのが一点と、今童謡のアルバムを作ってまたオリジナルの曲も少しずつ増えてますので、オリジナルアルバムの方向に向けても心が動いていくといいなと思ってます。

T:では、最後にファンの方にメッセージをお願いします。

TA:この『雪月花』。元々はファンクラブの会員サービスってことで始めた企画だったんですね。なのでファンクラブの会員になって頂いた方には種ともこが季節の歌を歌いますっていうところから始まったことがライブ化しCD化するっていう風に展開してきたので、ある意味、本当にファンの人たちのおかげで、あれがあったからこそ、今これが出来ているのがあるので、ファンクラブに入って頂いていた方、今本当にお礼を言いたいなということと。その時とは全然スケール感が違った『雪月花』ってアルバムが出来たので本当に早く皆様の手元にお届けすることが出来るように早くその日が来るといいな!って私も楽しみに待ってるので、皆さんも是非楽しみにしておいて欲しいなと思います。

T:本日は、ありがとうございました!

TA:ありがとうございました。

 

 「種ともこ:'雪月花' 春のツアー」日程


01:京都公演
「種ともこ/雪月花 in KYOTO」 w/竹内仁美
日時:2009年3月5日(木)18:00開場/19:00開演
場所:京都・京都「RAG」(http://www.ragnet.co.jp/)
〒604-8001 京都市中京区木屋町通三条上ル 京都エンパイヤビル5F (075-241-0446)
チケット:前売3,500円/当日4,000円(1ドリンク代+1フード代別)
☆チケットぴあ(312-744)、ローソンチケット(56425)、会場にて

02:福岡公演
「種ともこ/雪月花 in FUKUOKA」w/水本 諭
日時:2009年3月6日(金)18:00開場/19:00開演
場所:福岡・博多「Gate's7」(http://www.gates7.com/)
〒810-0801 福岡市博多区中洲3-7-24 Gate's7F (092-283-0577)
チケット:前売4,000円/当日4,500円(1ドリンク代別)
☆ぴあ(314-324)、ローソンチケット(88667)、会場にて

03:岡山公演
「種ともこ/雪月花 in OKAYAMA」w/井沢彩萌
日時:2009年3月7日(土)18:00開場/19:00開演
場所:岡山・岡山「MO:GLA」(http://www.mo-gla.com/home.html)
〒700-0836 岡山市中央町3-17 橋本興産第一ビル 地下1F (086-235-3277)
チケット:前売3,500円/当日4,000円(1ドリンク代別)
☆「MO:GLA」にて予約・発売

04:大阪公演
「種ともこ/雪月花 in OSAKA」w/井沢彩萌
日時:2009年3月8日(日)時間:17:00開場/18:00開演
場所:大阪・大阪「Knave」(http://www.knave.co.jp/)
〒550-0015 大阪市西区南堀江3-11-21 南堀江 Tall Valley B1F (06-6535-0691)
チケット:前売4,000円/当日4,500円(1ドリンク代別)
☆チケットぴあ(315-245)、ローソンチケット(59128)、会場にて

05:神戸公演
「種ともこ/雪月花 in KOBE」w/SINMO(G.A.P)
日時:2009年3月27日(金)18:00開場/19:00開演
場所:兵庫・神戸「チキンジョージ」(http://www.chicken-george.co.jp/)
〒650-0011兵庫県神戸市中央区下山手通2-17-2-B1F (078-332-0146)
チケット:前売4,000円/当日4,500円(1ドリンク代別)
☆ぴあ(314-395)、ローソンチケット(58135)、会場にて

06:名古屋公演
「種ともこ/雪月花 in NAGOYA」w/柳原陽一郎
日時:2009年3月29日(日)17:00開場/18:00開演
場所:愛知・名古屋「TOKUZO」(http://tokuzo.com/)
〒464-0850 名古屋市千種区今池1-6-8 ブルースタービル2F (052-733-3709)
チケット:前売4,000円/当日4,500円(1ドリンク代別)
☆チケットぴあ(314-232)、会場にて


【インフォメーション】

種ともこさんの詳しいインフォメーションに関しましては、
種ともこ オフィシャルHP(http://www.tomokotane.com/)まで。