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#33 contents

CLIP:「ひまわり」 松田真朝
REPORT:05.09.12「Cajun Moon Band/東京・恵比寿Switch」

連載コラム:TERA'S SOUNDTRACK REVIEW #33/チャイナタウン
散文詩:「#04/嘘の結晶」 KanaT



 「ひまわり」 松田真朝


前回もこのコーナーにて、演奏を聴かせてくれた松田真朝さんの
クリップ「ひまわり」。

松田真朝さんについては、#32の「music」にてインタビューを掲載しています。
松田真朝さんの詳しいインフォメーションに関しましては、
オフィシャルHP(http://www.pro-picasso.com/martha/index.html)まで。





Movie

「ひまわり」

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(BB環境のある場所にて、お楽しみ下さい)



 05.09.12「Cajun Moon Band/東京・恵比寿Switch」


夜、19時。前を努めるバンド「ザ・あしからず」がスタート。
井上富雄さんの友人のバンドである。そして、20時になり「Cajun Moon Band」のメンバーがステージに並ぶ。
ステージ上手(右)から、ギター柳沢二三男。ドラムス古田たかし。ベース井上富雄。バイオリン斉藤ネコ。ピアノ藤本淳一。本来ならそこにいるはずの尾上賢はツアー中でいない。最近はリクエストで曲目を決めていたライブが、本日は事前に用意した曲を演奏した。かなりリラックスした雰囲気の中、時間はゆったりと過ぎて行く。
後半、ふーみんこと、柳沢二三男の誕生日という事で、ケーキが舞台上に。アンコールで、斉藤ネコのバイオリンを中心にした「枯葉」が、
本日最高の演奏になった。「なんちゃってジャズだよな」とは言いながらも、とても素晴らしい音を聴く事が出来た。オリジナルも名曲揃いだけれど、スタンダードナンバーのCMBバージョンもなかなか。

「Cajun Moon Band」の詳しいインフォメーションに関しましては、
オフィシャルHP(http://www.cmbweb.jp/)まで。




連載  from TERA

TERA's Soundtrack Review このコーナーでは毎月1枚、映画のサントラを作品と共に紹介します。

#33
『The Chinatown/邦題:チャイナタウン』

音楽:JERRY GOLDSMITH(ジェリー・ゴールドスミス)
1974年/米/ロマン・ポランスキー監督作品。2時間10分。
ロバートエヴァンス製作。ロバート・タウン脚本。
ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ主演。
ジョン・ヒューストン、ベリンダ・パーマー共演。

近年、公開された「くたばれハリウッド」で
一躍有名になったR・エヴァンス製作。
「さらば冬のかもめ」「シャンプー」等の脚本を手がけたロバートタウン。
これでアカデミー賞受賞。
そして、「ローズマリーの赤ちゃん」「マクベス」に続いて
メガホンをとった、ロマン・ポランスキー監督は、これ以後、
ある事件を期に、5年に1本ペースの仕事になる。
近年、「戦場のピアニスト」が数々の賞を受賞するが、
そのペースは崩していない。

このサントラを手がけたのは、このコーナーでは一番多く作品を取り上げた、
ジェリー・ゴールドスミスである。多作の映画音楽家である彼の作品の中で、
ドラマ性があり、ムード感漂う魅力的なサントラになっている。


「愛のテーマ」のメロディはもちろんの事、CD化により加わったオリジナル曲ではないが、
スタンダードな3曲、「Easy Living」「I Can't Get Started」「The Way You Look Tonight」が、
映画が残してくれる味わいの或る空気を再び匂わせてくれるのである。
ジャケットにあるニコルソンの吸う煙草から出て行く煙のように。
当時、印象的だったシーンは、ニコルソン扮する探偵がダム現場で鼻を切られるシーンと、
ラスト衝撃的なフェイダナウェイの顔であった。今は、全く違うシーンではあるが、、、。
この映画は是非一度チェックしていただきたい。
DVDは、25周年アニバーサリーバージョンの廉価盤が発売中。CDは、輸入盤のみ。


連載  散文詩:「#04/嘘の結晶」 KanaT





 「嘘の結晶」

 空君のいない日に
 憂鬱な雪がとぎれて積り
 また 僕は戸惑っている

 酷く濁った
 寒さに立ち止まると
 まるで幽霊船の
 街並が過ぎていく
 
 重ねた嘘は結晶になり
 深く沈んだ雪灯りの宝石みたい

 できれば君を忘れて
 この場所を去りたいのに
 美しい街に邪魔されている
 
 君がいない日の
 憂鬱な雪はとぎれて積り
 また 僕は途方にくれる

 凍えた聲は
 透明な冬を包み
 静かな夜の終わりを響かせていく
 
 できれば君を忘れて
 この場所を去りたいのに
 美しい街が邪魔している
 
 いつまでも
 降る雪は君を失って積り
 また 僕は戸惑っている