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#32 contents

CLIP:「月刊ピカソ/vol.4」 辻畑鉄也×松田真朝
REPORT:05.08.02「プロペラ・アコースティックライブ/東京・中目黒/楽屋」

連載コラム:TERA'S SOUNDTRACK REVIEW #32/シンシナティ・キッド
散文詩:「#03/きみの風景」 KanaT



 「月刊ピカソ/vol.4」 辻畑鉄也×松田真朝


『月刊ピカソ』の第4弾目。
今回は、辻畑鉄也さんと松田真朝さんの対談をお届け致します。
何が飛び出すのかは、観てのお楽しみです!
松田真朝さんいついては、musicにてインタビューを掲載しています。



PICASSOの更に詳しいインフォメーションに関しましては、
PICASSOオフィシャルHP(http://www.pro-picasso.com/)まで。




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 05.08.02「プロペラ・アコースティックライブ/東京・中目黒/楽屋」


先日、中目黒のライブハウス、「楽屋」にて、プロペラのアコースティックライブが行われました。
1部、2部に分かれたステージで、会場のオーディエンスもメンバーも、暑い夜長にさわやかなひとときを過ごしました。
ゲストの「あのあ」も登場して、噂の「フラ・カッパーズ」が、「シャラランDAY」を披露!
この楽曲については、shortfilmにて、映像が公開中です。
お時間ある時に、是非チェックして下さい!


プロペラの詳しいインフォメーションに関しましては、
オフィシャルHP(http://www33.ocn.ne.jp/~propeller/)まで。



 


連載  from TERA

TERA's Soundtrack Review このコーナーでは毎月1枚、映画のサントラを作品と共に紹介します。

#32
『The Cincinnati Kid/邦題:シンシナティ・キッド』

音楽:Lalo Schifrin(ラロ・シフリン)
主題歌:Ray Charles(レイ・チャールズ)
1965年/米/ノーマン・ジェイソン監督作品。1時間43分。
リング・ラードナーJr&テリー・サザーン脚本。
リチャード・ジェサップ原作
スティーヴ・マックィーン主演。エドワード・G・ロビンソン、
アン・マーグレット、カール・マルデン、チューズディ・ウエルド、他共演。

サスペンス小説「摩天楼の身代金」、モンティナッシュシリーズの
リチャード・ジェサップの原作を、 『マッシュ』のリング・ラードナーJr、
『キャンディ』のテリー・サザーンが、脚本化した。
製作は、監督も努めたノーマン・ジェイソンと、『大陸横断超特急』の
マーチン・ランソホフ。
ノーマン・ジェイソンは、テレビ出身で、この作品が映画監督
デビュー作のようなもので、以後、ジャンルに囚われず、
『華麗なる賭け』『夜の大捜査線』『ジーザズクライスト・スーパースター』、『屋根の上のバイオリン弾き』『ローラーボール』
『月の輝く夜に』等、数々の名作を世に出している。


主題歌は、レイ・チャールズが担当。また、キャブ・キャロウェイも映画の冒頭で登場する。
音楽のラロ・シフリンも、この作品が出世作となり、以後、TVシリーズの『スパイ大作戦』や、
『暴力脱獄』『ブリット』、『ダーティハリー』シリーズ、『燃えよドラゴン』『ブルベイカー』、
『コンペティション』、最近では、『ミッションインポッシブル』『ラッシュアワー』シリーズ等で有名である。

このサントラは、CD化は初めてで、同じシフリンの『戦略大作戦』とのカップリングもの。
最初の11曲が、『戦略大作戦』。後半13曲が、『シンシナティ・キッド』です。
主題曲は、2パターン収録で、M-1のレイ・チャールズの唄ものと、M-7のインストもの。
物語は、マックイーン演じる、通称「シンシナティ・キッド」と呼ばれている、若いギャンブラーが、
エドワード・G・ロビンソン演じるその筋の帝王に、闘いを挑んでゆくという実にシンプルな感じ。
ポーカーの試合を中心にクールに流れる展開に、ジャズのテイストを音楽に盛り込んでいる。

カラー作品であるが、なぜか、モノクロ映画の印象が強く残る映画である。
また、冒頭とエンディングに、黒人の男の子と壁にコイン投げをするシーンが有り、
スタッド・ポーカーもそうですが、観賞後、そのゲームが無性にやりたくなった記憶がある。
この映画、エンディングが2種類ある。どちらが良いかは観ての判断。

最近、DVDがリリースされたばかりなので、是非、チェックしていただきたい作品。
CDは輸入盤のみ。中古CD店や、渋谷「すみや」辺りで、見つかるかもしれません。

連載  散文詩:「#03/きみの風景」 KanaT





「きみの風景」by KanaT  

  空壜に映した午後を
  僕は一つ切り取った


  三つ編みを散らした風は
  俄に春の予感を
  両手に纏い
  焼けた港まで
  拙い僕の言葉を
  届けていく

  君は目深にかぶった空を
  林檎色に染めて
  褪せた木漏れ日の通りに
  薄く紅を匂わせている

  通り雨が汽車を
  青空に連れて走り抜けると
  町は微かな新緑へと
  移り変わって行く

  錆びたソーダ水に浮かぶ
  空っぽの駅で君は独り
  淡い季節に埋もれ
  次の列車が
  待ちわびた春を
  乗せて行くのを見送るだろう

  僕らが
  風の佇む路地に
  白い影法師を二つ並べて
  花びらを降らせると
  地平線は
  防波堤みたいに延びて行く

  海沿いの部屋は
  君が残した風景を
  水彩画の様に滲ませ
  遅い春がこの町に
  君の声を残していく          
  
  
  空壜に映した春の夢を
  君は一つ切り取った