その後、三宅伸治はソロ活動を続け、谷崎浩章は「プロペラ」を結成。
そして、杉山章二丸は若手のサポート等のマイペースな音楽活動を続けている。

1月30日『「2004 新春歌絵巻VOL.17」三宅伸治プロデュースデー　一夜だけのスペシャルライブ』
と題して行われたMOJO CLUB ワンマンライブ。
昼過ぎからチキンジョージ前には観客が集まり始めていた。
私がMOJO CLUBを知ったのは中学3年の時だったろうか？
あれから10数年たった今、MOJO CLUBを間近に目撃できるとは、想像にもしていなかった。

夜7：30過ぎ、満席の神戸チキンジョージ。
メジャーデビュー曲 [ブギ・ナイト] から始まったこの日のライブ。
1曲目から観客は沸き上がっていた。
熱気はすごいが再結成されたバンドを観に来た気負いというよりかは、
成りゆきを自然に受け入れ歓迎して盛り上がっている感じである。
続く [ NIGHT TIME] 。 [ JUNP！] でスペシャルゲストの片山広明氏が参入。
ビシッときめたスーツにサックスを持ってやや赤ら顔での登場だが [ JUNP！] 冒頭から今夜も渋い音色が鳴り響く。
これぞMOJO CLUB！4人のリズムに寄せられて座っていた観客も前へと詰め掛け踊り始める。

メンバー紹介後さらに続くMOJO ナンバー [パラダイス]。
掛け合いは今も健在（？） [とんづら] 。
片山さんカラオケが行ったときに発見した曲＝片山さんカラオケ行った記念 [おくびょう風] 。
さすらいの唄 [ BACKしよう] [ 下層階級 ] [ SAD SONG ]。
どれも名曲ぞろい。ステージ、客席共にヒートアップ。

そして中盤いよいよ『KING』『不死身の男』二人目のスペシャルゲスト忌野清志郎氏の登場。
「久しぶりだぜ！MOJO CLUB！（by　清志郎さん）」。
MOJOの演奏にのせて [ WANTED ] [ウィルス ] [あふれる熱い涙] [オモチャ] を熱唱。

KING退場後勢いに乗って粋なロックンロール [（I'm A) POWER] [ガマン] で飛ばし捲る。
ラスト [シュウ！] ではおなじみの三宅さん肩車で客席を渡る光景が。
客電が少し明るくなり観客のとびきりの笑顔と拍手が広がる。

Happyな時間の共有。とてもいいものだ。
MOJO CLUBの曲、三宅さんの曲、清志郎さんの曲は激しくてかっこよくて痛くて意地悪でやさしくて楽しい。
多くの物を内包しているのにとてもシンプル。
だからこ難しいことなど考えずHappyな瞬間にはいりこみやすい。
オーディエンスにとって、もうそれだけで十分なのだ。

アンコールがおこり、再びステージが明るくなる。[エレベーターブルース] 。
清志郎さんと、最後のスペシャルゲスト、
なにわのブルースマン木村充揮氏が加わっての [上を向いて歩こう] [雨上がりの夜空に] 。
鳴り止まぬ拍手。歓声。
豪華な神戸の夜であった。
あぁ、連れていってもらってよかったよ。ホントに。
（今夜の出来事、チカコ思い出アルバムno.1104557に入りました。）

3月、再びMOJOはライブをやるという。
次は長髪の谷崎さんまたは仮装したMOJOがみたいです。

友人がMOJOのサポートをしていて、ある日の(昔の) 新宿ロフトで3人に出会った。
リハーサル前の生温いロフトの中で、はじめて出逢う。

その後、彼らの音楽と生き方に共感した僕は、8ミリビデオを回し始める。
特に発表する予定等の無い映像を、ひたすら回し続けた。

そんなある日、移籍先のレコード会社が決まる。
仕事ではなかったが、そこで彼らのプロモーションの活動をした。
そのメルダック第一弾の『THE MOJO CLUB』のリリースに合わせて。
とにかくライブがメインのバンドであるが為に、直感で企画したのが、
渋谷の、ど真ん中での「101曲ライブ」。
まさか言ってみたはものの、本当に「演る」とは思いもしなかった。
朝から晩までステージに立ちっぱなしの3人。こればかりは、申し訳なく思った。
あの貴重な映像は「スペシャ」が押さえていたが、今はどうなっている事やら。

メルダック2枚目の『HOUSE PARTY』では、
確かレコーディングのスタジオで50年代のミュージシャンもどきのメイクをして、
ジャケット撮影をした覚えがある。章二さんの「BEN」には受けた。
このアルバムでは『おくびょう風』のPVを、佐藤奈々子さんに演出してもらった。
奈々子さんの家で、メンバー3人のスチール撮影をしている時に、
章二さんの髪を奈々子さんが、突然にカットし始めるという妙な時間があった。
もうひとつ、申し訳ないのが。
シングル曲を大阪の飲食会社のCMタイアップにして、ある意味では良かったが、
かなり、替え歌の印象を後に残してしまった事。ここでお詫びを。

とにかくMOJOのライ uの数は凄まじかった。
多い時は、東京だけでも毎週1本演っていた様な覚えがある。
ただ、観続けても飽きの来ないライブである為、
ファンやお客さんもさぞかし大変だっただろう。

そしてある日、気がついた時には、彼らは解散していた。
約10年ほど経った今、懐かしいあの楽曲達に出会える。
短い間ではあるが、またカメラを回し始めようと思う。

3/13（SAT）初台　ドアーズ
OPEN：18：00　START：19：00
前売：\4,000　当日：\4,500（ドリンク別）
問合せ：ドアーズ　03-5350-5800

3/18（THU）名古屋　アポロシアター
OPEN：18：30　START：19：30
前売：\4,000　当日：\4,500（ドリンク別）
問合せ：ジェイルハウス　052-936-6041
SMCプラザ　052-265-2666

3/21（SUN）京都　磔磔
OPEN：17：30　START：18：00
前売：\4,000　当日：\4,500（ドリンク別）
問合せ：磔磔　075-351-1321

□＃7に三宅伸治さんのインタビューが、
＃6では、谷崎浩章さんのバンド「プロペラ」のインタビューを掲載しています。
お時間ある時に一読してみて下さい。

□「MOJO CLUB」関連のウエブサイト
三宅伸治オフィシャルHP→http://www.miyake-shinji.tv
プロペラオフィシャルHP→http://plaza26.mbn.or.jp/~propeller/